アニメ「甲鉄城のカバネリ」見終わったのでレビューしてみる

ブログでもツイッターでも特に話題に出していなかったのですが、「甲鉄城のカバネリ」全12話見終わった感想などレビューしてみようと思います。
前情報として「『進撃の巨人』の監督が作ったアニメ」と聞いていまして、「ふーん、じゃあ進撃の巨人の二番煎じ的な話なのかな（失礼）」と思っていました。実際に見てみると概ね当たっていたのですが（笑）、とても面白かったです。しかもこれ、アマゾンプライムでも視聴できるんだそうですよ！便利な時代になったものですなぁ…。
公式サイトはこちら。

で、内容はと言うと、進撃の巨人から巨人を抜いて変わりにバイオハザードのゾンビを入れて和風テイストで仕上げました！みたいなストーリーです。進撃の巨人が好きな方なら面白いと感じるんじゃないでしょうか。全12話なので、謎やネガティブ展開を引っ張ることなくサクサク進むのも良かったです。お姫様ポジのキャラが主人公達に理解がありすぎたり、乱戦の中でも無傷だったりご都合主義な部分を感じることが無いわけではなかったですが、面白かったのでオールオッケーです。移動する列車が舞台になる話も多くて、「逃げ場のない場所で多数の敵に襲われる緊張感」もあってワクワクしました。ラストは…安易なハッピーエンドにはならないんだろうなと思っていましたが、そうきたか！と言う感じ。
秋に劇場版で総集編が上映されるそうですが、興味のある方は今から見ておくのもアリじゃないでしょうか。

ネタバレ感想は続きから。最終回のネタバレとか容赦なくしてますのでご注意ください。

全12話と聞いた時、中盤あたりでビバ様がラスボスなんだろうなというのは予想していました。で、彼が「ラスボス」になった経緯や目的が明かされるんだろうと思っていたら…まさかの投げっぱなし！ええー！なんですかこれは二期ありきなんですか！何をやりたかったんですかビバ様！何でカバネリになってたんですかビバ様！父上に殺されかけたのはカバネリだったからですか！殺されかけたからカバネリになったんですか！
驚いた！「俺達の戦いはこれからだ！（謎は何も解明されてないけどNE！）」なラストに驚いた！味方の退場が幼馴染の子一人だけだったのも驚いた！こんなにみんな生き残るならあの子も生存でよかったんじゃねぇの？と思ってしまう…。

あやめ様と来栖君の関係は、来栖→あやめ様の恋愛感情はほぼ確定だけど、あやめ様→来栖が曖昧なままで終わったのは良かったと思います。そこは最後まで曖昧にしておいてほしい。
欲を言えばあやめ様にももっと弓でバトルして欲しかったけど、彼女の役割は多すぎるのでバトル要員までやらせるわけにはいかなかったのかな。

そして主人公のイコマ君は、進撃の巨人のエレンとかぶるところが結構あったかな。無名のために一生懸命になりすぎる部分もありましたが、それは正義感とか年下の女の子を守りたいとかそういう綺麗な感情じゃなくて、「助けられなかった妹と無名を重ねて見ているための代償行為で、無名のために頑張るのも弱かった過去の自分を克服するため」という、諸々の行動の原点があくまでも「自分のため」だったのが良かったです。
しかし彼、右手を失くしちゃってこれからどうするんだろう、この世界にはオートメイルとかないよね…と思っていたのですが、放送終了後のイラストとか見るとしゃもじとか持ってますね。着脱可能な義手にするつもりなのかな？

後、小さな疑問。
来栖君に捕まってたマッドサイエンティストのオジサン、いつの間にかいなくなったけどどこ行った？