漫画やアニメに出て来る料理を再現したり、萌え語りをしたり、日々の徒然を書き綴ったりするブログ。
ご無沙汰しております。その節は、素敵なアイデアをありがとうございました!何だかもうすっかりあさっての方向に突っ走ってしまって、これでよかったのだろうかとドキドキしていたので、お気に召していただけたようで幸いです。
当サイトのヒュプノスは、「小姑」といわれるほど兄貴ダイスキーなのですが同時にツンデレ腹黒ドSなのであんな感じに。なので、報復をやるとなったら手加減なし容赦なしタナトスが泣くまでやりそうな気がします(笑)。
「怪盗」没部分ですが、あの後は「ヒュプノスがタナトスの武器をゲームの景品にする」という本編のラストに続きます。勝負はタナトスが勝ったんじゃないかなーと思います。ケーキの苺で仲直りしたかどうかは分かりません(笑)。
あと、ネコミミネタにもお言葉ありがとうございます!良いですよね猫耳!ヒュプにも猫耳…となると、確かにヘカーテ様にお出ましいただかねばなりませんね!事実上オリキャラのヘカーテ様が好意的に受け入れられてると思うと嬉しさ倍増です。
なんか、ヘカーテに猫耳を付けられて茫然としているヒュプを指さして大爆笑なタナトス(猫耳装着状態)を想像してニヤニヤしてしまいました。そこに誰かきたら…オネイロスだったら逃げようとして捕まって八つ当たり的に猫耳をつけられそう。パン太やエリスだったら爆笑しそう。ハーデス様は…にこにこしながら「余の分のネコミミはないのか?」と聞きそう(笑)。
そして、例によって下らない小話です。
聖域との和解が成立してしばらく経った平和なある日。
タナトスとヒュプノスは上司の女神ヘカーテに呼び出されて彼女の神殿を訪ねていた。
にっこり、と音が出そうな満面の笑みでふたりを出迎えた女神を見た途端、双子神は嫌な予感が背筋を走り抜けるのを感じた。
ヘカーテにしてもベルセフォネーにしても、満面の笑みはトラブルの前兆と相場が決まっている。
出来る事なら今すぐ逃げたいが、逃げたところで状況は悪化するだけなので、仕方なくタナトスは口を開いた。
タナトス 「ヘカーテ様、俺達ふたりをお呼びとは一体どのようなご用件で?」
ヘカーテ 「フフフフフ。実はな、私宛に人間からの陳情が届いたのだ」
タナトス 「人間から、ヘカーテ様に?(ますます嫌な予感)」
ヘカーテ 「タナトス。先日、ベルセフォネーの店でお前が猫耳を付けられただろう?」
タナトス 「………。そのお話は無かった事にしたいのですが(凄い嫌な顔)」
ヒュプノス 「まさか、ソラがその一件を読み物にして公開したとか…」
ヘカーテ 「察しがいいな、ヒュプノス。その通りだ。それでな、その読み物を見た人間が、『是非、兄貴だけでなく弟にも猫耳を付けてくれ』と私に頼んで来たのだ。神たる者、人間の望みなどちょちょいのちょいで叶えてやらねば。な!(満面の笑み)」
双子神 「『な!』ではありません!!そんな願いは叶えてやらなくて結構です!!!」
ヘカーテ 「えー?だってもう用意してあるのにぃ~(ものすごい不満顔)」
双子神 「………(唖然)」
ヘカーテは傍らに置いてあった馬鹿でかい紙袋をごそごそと探って猫耳ヘアバンドを二個取り出した。片方は銀の毛色、もう片方は金の毛色。勿論というべきか、『ぴるぴるぴる~と動く優れ物』である。
彼女は無邪気な笑顔でヘアバンドを差し出した。
ヘカーテ 「というわけで、さぁ!」
双子神 「『さぁ!』ではありません!!」
ヘカーテ 「何故そんなに嫌がるのだ?タナトスが似合うのだから絶対にヒュプノスも似合うぞ。猫耳イケメン神様なんて美味しすぎて世の女達はお前達に萌え萌えメロメロ、信仰も集まってお前達の神格も上がろうと言うもの」
双子神 「いやいやいやいや、そういう方向は目指していませんので」
ヘカーテ 「あ、言い忘れていたがタダでとは言わぬぞ。お前達にコスプレさせるからには私もコスプレするから!」
双子神 「猫耳メイドですか?」
ヘカーテ 「いや、お前達もそれは見飽きただろう。次はこれだ!」
ヘカーテは得意気な笑みを浮かべて紙袋をひっくり返した。
出て来たのは、猫耳ヘアバンド、フリルがついた可愛らしいデザインのエプロン、男性用らしいワイシャツ、シマシマ柄のパンツ、ふわふわのファーがついた手錠、そしてピンクのナース服。
双子神 「………(ちょ、この組み合わせは…)」
ヘカーテ 「お前達が猫耳を付けるなら、私は猫耳裸エプロンか猫耳裸ワイシャツか猫耳ナースか、どれでも好きな格好でサービスしてやるぞ!オプションでシマシマ柄パンツとふわふわ手錠もつける!」
ヒュプノス 「…ヘカーテ様。私は一体どこからどう突っ込めばよろしいのでしょうか」
タナトス 「………………(真顔で沈黙)」
ヒュプノス 「ちょ、タナトス…何を悩んでいるのだ?まさかお前、こんな破廉恥で品の無い餌に釣られて猫耳を付ける気なのか?」
タナトス 「なっ!!ばばばばば馬鹿を言え!ヘカーテ様が余りにもとんでもない事をおっしゃるから驚いていただけだ!!(赤くなって思いっきり動揺)」
ヒュプノス 「………(凄い疑いの目)」
タナトス 「たっ、確かに俺は自分が猫耳萌えだと言う自覚はあるが、いくら何でもこんな餌に釣られたりは、しない…はずだ、と、思う…(自信なさげに小さくなる語尾)」
ヒュプノス 「………(凄いジト目)」
そんな兄弟のやり取りを敢えてスルーして、ヘカーテはシャツやナース服を身体に当てながら何気ない風に言った。
ヘカーテ 「ところでヒュプノス。ちょっとした耳より情報なのだが」
ヒュプノス 「何です」
ヘカーテ 「パシテアも猫耳をいたく気に入ったようでな。私が奴に似合いそうな猫耳とコスプレ衣装を送ったら、写真を撮って送って来たのだ。いやぁ、さすが典雅の女神だな、あんな格好もこんなポーズも溜息ものだったぞ。『恥ずかしいから夫には見せないでくださいね』と念押しされたので今まで黙っていたのだが…お前が猫耳を付けてくれたら、私は嬉しさのあまりはしゃいでしまって、パシテアのコスプレ写真のデータが入ったUSBメモリをウッカリお前の神殿に忘れてしまうかもしれないなー(凄く嬉しそうにニヤニヤ)」
ヒュプノス 「…………(汗タラリ)」
タナトス 「………(俺も馬鹿だがこいつも大概だな…)」
ヘカーテ 「ま、気が変わったらいつでも私を訪ねて来るが良い。折れるなら早い方が良いぞ、私は先に折れて来た方を仲間にしてもう片方に猫耳を付けに行くからな!(フフフフフフ)」
双子神 「…………」
双子神は互いの腹を探るような猜疑の眼で互いを見て、複雑極まりない表情でヘカーテ神殿を出て行った。
双子神にも、「男子のシタゴコロ」みたいな弱みがあったらいいと思うんだ。
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